<<「9月」へ・「11月」へ>> 2012/10/26-28 KLへ行ってきた. バスを使ってペナンのバスターミナルより4~5時間. 行きと帰りのバス両方共,席を予約したはずなのに違う人が座ってるというアクシデントがあったりして出発・到着が遅れたりしたが. (結局私たちは問題なく乗れたが,降りていったもともと座ってた人はどうしたんだろうか...) Advantest組が出発前に, 「KLは現地の人とかガイドとか居ないと,ほとんど何も見れないよ」 と会社の人に言われたらしく,若干の不安を抱えていたが (この時点で,いろいろ予定を立てた後だったので今更ガイドを雇う気にはならなかった) 実際に行ってみたら,事前の入念な下調べのおかげか充分に楽しむことができ 予定してたところもほぼ回ることができ,なおかつそれ以上にいろいろ見て回ることができた. 今回私達が回ったのは,そのほとんどがKLの中心周辺だった. これだけでも3日を潰すには充分だった. むしろ郊外に行こうとすると見られる場所は一箇所に固まっていないため厳しい. ペトロナスツインタワーに登ってきたり,クアラルンプールの語源(泥の河の合流地点)となった場所のモスクを見てきたり, 手工芸品を見てみたり,美味しいもの食べたり. あとカエルの肉食べたり. カエルの肉はよく「鶏肉っぽい」と言われるが,もっと歯ごたえがあって, 友人の「貝柱」という表現がぴったりだったように思えた. 味自体は淡白なので,味付けに左右される感じ. 宿も,安い割にキレイだったり,紅茶・コーヒー自由に飲めたり,冷房ついてたりとかなりいいところだった. 1日目の夜には他の宿泊客の(確か)バリ島出身のおっちゃんと話したりもした. なお,今回はジョホール(富士通コンポーネント)組に会うことも目的だった. いろいろ話を聞いていると,ペナンでの生活ってのは恵まれてるということを実感した. 2012/10/25 10月の日記を更新しつつ,9月の日記の更新がまだ完了していないという. このところ,来る日も来る日も電気回路の勉強をしている. 先々週から設計に入ったと言いつつ, 結局あれこれ調べ物をして,計算して,シミュレーションして, の繰り返しでなかなか思うように進まない. ちょっと理論に頼りすぎている,というのは自覚しているが, 経験がないので,他に切り口が見つけられない. しかし,こんなことをやっていると,これまで「そういうものなんだー」程度にしか思ってなかった 交流回路のついて,特に位相と消費電力の関係とかにかなり具体的なイメージが付いた. 頭のモードがすっかり電気屋さん(販売店ではない)になっている. たまには,PCに向かって情報屋さんに頭をリセットしなければ. この会社は,我々の訓練に対しての協力体制がすごいと思う. いらない金属片を台とかケースに流用しようかなーってくらいのノリで, 「要らなくなったモノもらえますか」ってきいたら, 作業場の一角の使えなくなった機械(でかい)のところに連れてかれ, 中身を開けてみせて「こいつから使えそうな部品持ってていいぜ!」って言われた. こんなデカイ機械はバラしたことないんだけど... つーか回路がわからない. 抵抗とコンデンサくらいしかもってけない. そんなこんなで,今日,解体中に目の前で火花が飛んだ. 比喩などではなく. 私は無事だった.人間の抵抗率は高いので. 最近,ミーティングで hypothesis (仮説)という言葉が頻出する. 「仮説」に基づいて実験し,結果をフィードバックしていく. これは分野を特定せず,研究にも言えることだと思う. 思えば,これまで難航したことって きっちりと仮説を立てずに「結果を見て考えればいいや」 みたいなものが多かったように思える. こんなことは大学でも言われてきたはずなのだが. マレーシアでは明日から3連休なので,KL(クアラルンプール)旅行に行ってくる. これは海外旅行というのだろうか. 2012/10/13 会社の人に釣りに連れて行ってもらう予定があったが, 前日くらいに仕事が入ってしまったとのことでキャンセル. 自分たちだけで出かけることに. いつもUSM(ペナン島東寄り)から北に行くことが多いので, 島の南の方の様子を見つつ,西の方に行ってみようという目的のもと, ほぼ無計画でぶらりとバスに乗って出かける. バス停でバスを待つ途中,タクシーの運転手のおっちゃんが 「あっちの方はなにもねぇよ.そんなとこよりイオンとか行こうぜ!」 と言ってタクシーに乗せようとするのを適当にかわしつつ来たバスに乗る. (西の方に何もないのはあらかじめ予想はついていた) 途中で降りる予定は無いので,景色を眺めながらしばらくバスに乗る. 山に入ると,思いのほかいい眺めに出会うことができた. そして,ペナン島の小ささを再確認. 道の左右ともに遠くに海を見ることができた. 終着点のターミナルで降り,路線を確認したうえでいくつかの行先候補を決定. その候補中から最初に来たバスに乗る,という方法でバスを選択. 島の真ん中あたりを横断するバスに乗り, 行き着いた先はマレーシア最大の仏教寺院である「極楽寺」. 美しい建物に囲まれ,マレーシアではなく中国あたりにいるような錯覚を覚えるようだった. (いや,中国行ったことないけど) また,そこそこの標高の場所に立っているのでGeorge townの街並みを臨むこともできた. 極楽寺はこれまで訪れた中で,一番良かったといってもいい. 今日は無計画の割に,かなりいい観光ができた一日だった. 2012/10/08-12 飲み物は持ち帰り用に袋(金魚すくいの金魚を入れる袋みたいなやつ) に入れて売られることもよくある(ストロー付き). 先週より開始した実務訓練. 今週は,まず月曜日に今月分の自分の計画を立てガントチャートを作成. これに基づいて作業を行っていく. 先週は既存のプロトタイプの回路を解析するのがメインだったが,今週より設計に入る. 会社の人たちの中に加わるのではなく, 自分で設計を行い(決して,協力が得られないという意味ではない) 実際に作ってテストするところまでやる. 回路設計の経験はほぼ0なので,かなりの苦戦が予想されそうである. 機械側からの要求を受け,仕様書(のようなもの)を作成. 特にこういう書類を作れと言われたわけでもなく,特別フォーマットがあるわけではないので 自分で勝手につくり,ほぼ自分向けのものであるのだが(一応は英語で作成). また,設計に向けて自分のノートPCにフリーの回路シミュレータをインストールした. これをいじるのがなかなかに面白い. 実際の回路と違い,手軽に素早く回路を変えられるため, いろいろな試行錯誤ができ,回路の動作をより深く理解することができる. かつて学んだ制御理論を電気回路で確認してみたりと遊んだりもできる. (もちろん業務時間外に) 回路設計など,慣れていないことなので不安もある. しかし,「これはトレーニングだから,失敗したっていい」 という言葉をいただいている. 結果よりも過程に重きを置いて 出来る限りのチャレンジをしていきたい. 2012/10/05 約1ヶ月ぶりに(ビザ発行のために大学に提出した)パスポートが手元に帰ってくる. この手続きのために会社を休んだ. (もちろん事前に了承を得て) 金曜はお祈りの関係で,午後にオフィスが開く時間が遅いので気を付けなければならない. この日だけで2,3のオフィスの間を歩きまわった. 自分たちで確認を取りにいかなかったら,いつまでもパスポートは手元に持ってこなかったんだろうか. やはり自分の考えはしっかり伝えないといけないと思う. ともあれ,大学側で必要な手続きはすべて済んだはずなので一安心. あとは仕事に打ち込むのみ. 2012/10/01-04 いよいよ実務訓練が開始. USMの宿舎から会社までは,会社側に準備していただいたタクシーで移動. 初日の通勤中にそのタクシーが前の車にぶつかったり,道に迷ったりとなかなかに不安な出だしだったものの,無事到着. やはり会社では全英語. エンジニアリングキャンパスでお世話になった教授の言葉を思い出し, 聞き返したり,確認するように心がける.(徹底できてはいないが) 日に日に言っていることを聞き取れる割合が増えているのは,私の耳が英語に慣れてきたのか, それとも向こうが我々の英語能力を理解して,わかりやすくしゃべっているのか... Rehon Industriesは主にプレスでバーッと大量生産をする会社. また同じ敷地内にHockpin Precision Engineeringという会社もあり, こちらはPrecisionの名が示す通り,精密な加工をする会社. 工場などを見せてもらったりしたのだが, 機械系の知識ほぼ0(会社についてこういう説明しかできないほど)の私には専門用語がよくわからない. アルファベット3文字の略称とかがよく出てくる. 加工方法だったり,装置の名称だったり... しかし,それだけ(私にとっては)新鮮なものが多く, おっきな機械がガシャンガシャンと音を立てながら動いている様は非常に面白い.(と同時におっかない) 今月は1ヶ月かけて,1つのプロジェクトに参加するようである. 私は一応「電気系」の出身なので電気回路に関する部分の改良に参加. とはいえ,情報コースに配属されてから約1年が経った今. しばらく回路など見ておらず,最初渡された回路図を見てもちんぷんかんぷん. 図中のFETがNチャネルなのかPチャネルなのかを本気で間違えるほどの忘却っぷり (どちらかわからず迷ってた方がまだタチが良かった). ちなみに,こちらでInformation Engineeringというと伝わらないことが多い.あるいはITのことと理解するらしい. 私の中では,情報工学はコンピュータを使って何かやる, 情報技術(IT)はコンピュータそのものについての技術というイメージであり,違うもののように思うのだが. この1週間はネットを駆使してとにかく復習・勉強. 脳の中で,眠りかけていた「電気」に関する部分が再び目覚めていくようだった. また,これらに並行して時々担当の人と1対2でミーティングを行う. まだ何かを話し合う段階ではなく,説明を受けるようなものである. しかし,実際のものづくりの現場に携わっている人から聞ける話は,普段の大学での講義とはまた異なって面白い. 特に品質管理に関する話は分野を特定しない話なので,聞いていて非常に為になると思った. 我々の訓練に関しては非常にポジティブに行っていただいている. 「もし,君の財布に10ドル入っていて,私が5ドル持っていったら,財布には5ドルしか残らない. でも,知識はちがう.私が君から知識を100%持って行ったとしても,君の頭には100%のまま残っている. 互いに知識を得れば,知識はどんどん増えていく.」 と言って,互いに知識を共有し合おうというスタンスであるらしい. 職場の雰囲気も非常にいい. あと,オフィスは冷房効き過ぎてめっちゃ寒い. |