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Controlled Language for Multilingual Document Production: Experience with Cataepillar Technical English

Christine Kamprath, Eric Adolphson, Teruko Mitamura, Eric Nyberg
Controlled Language for Multilingual Document Production: Experience with Cataepillar Technical English
The Second International Workshop on Controlled Language Applications (CLAW '98)
1998
http://www.lti.cs.cmu.edu/Research/Kant/
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まず始めに、Cataepillar Technical EnglishはCTE、その先駆者であるCataepillar Fundamental EnglishはCFEと以後記述する。
  • CTEの先駆者であるCFE
 CFEは1970年代にCatapillarという会社でつくられた初めての制限言語で、語彙や文法をたくさん制限したものである。そしてCFEは非英語圏の人のための第二言語の英語の形式として指定され、CFEで書かれたマニュアルを読むために基本トレーニングもついた形式であった。語彙は約850語であった。
    • CFEが失敗した理由
○機器の複雑さが拡張されてしまった。特に高圧力や電子の分野において。
:制限された語彙はこれらの分野で不十分であった。
○発展途上国(特に南アメリカ)の多くの技術者はCFEを習わなかった。
:彼らは外国語の教育や読むことといった一般教育も制限されており、難しい問題となる。
○多くの文化として、翻訳された文書サービスが重要なマーケットとなっている。
○CFEの基本ガイドラインが英文書作成において強いられない。
これらの問題は1982年に述べられた。そしてこの後に自動化などのソフトウェア、ハードウェアの発展を迎えており、翻訳のコスト削減や質の向上などが可能となった。
  • CTEの特徴
 CFEは1000語以下で構成されていた。多くは意味が広く、読む人によって内容の曖昧性があった。
 対してCTEは約70000語であり、意味が狭く、読む人とソフトウェアによるチェック両方において曖昧性が小さくなるように設計された。
○自動機械翻訳システムを用いることで、翻訳の質の向上、マニュアル翻訳のコスト削減を目指す。
○英語の全技術文書のための用語規格
  • CTEのその後
    • CTEの発展
      • 用語
○解析により120000語にまで専門用語は拡張。
○上記の用語をもう一度見直し、65000語まで減少。
○これらの専門用語を使うためのガイドラインを作成。
○それぞれの品詞において1つの意味を決定。
○使用例と使用されない例を記述。
      • 文法
○CTEの文法のルールを決定。
○文法をチェックするKANT解析器の開発。
    • CTEメンテナンス
CTEではソフトウェアなどで問題をレポートしてもらって新しい用語や文法のアップデータのリクエストができるようにしていた。
  • CTEトレーニング
1995年からCTEではランチの時間などにセミナーを用意していた。
    • CTEの利点
○英語記述と用語の一貫性の向上
○記述や用語のガイドラインの価値を高める
  • 今後の展開とまとめ
この論文において今後の展開は、KANTシステムと呼ばれる知識ベースの自動翻訳をあげている。
同じ著者で検索をしても、CFE、CTEに関するその後の記述は発見できず、それらの制限言語はそのまま放置して、自動翻訳の研究に移行したと考えられる。
 
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