ICPLJ8 総括

開催日:2014年3月22~23日
※参加は23日のみ
分野:日本語教育

「使いやすくカスタマイズ可能なテキスト解析ツールの開発」

【発表概要】
形態素解析器は文を形態素に分割し、それぞれの形態素に品詞を付与するという解析器である。
日本語教育学の分野では授業に使用する語彙リストの作成などにも使用されていると聞く。
しかし、既存の形態素解析器を利用する際に以下の2つの問題点が挙げられる。
(1)形態素の区切りが細かすぎる
(2)コマンドを打って解析を行うのが面倒
そこで、(1)を解決するために形態素の区切りを利用者がカスタマイズできる機能(連語処理部)を実装し、
さらに(2)を解決するためにGUIを用いてマウス操作で解析を行えるようにした。

【いただいた要望・意見など】
  • 今回の区切り方では、まだ日本語教育学に沿っているとは言えない。
    (日本語教育で使う教科書を使うべきではないか?)
  • 表層が同じで意味が異なるものの判別はできないのか。
  • 人手ですべての連語リストを作成するのは面倒。
  • 活用に対応して欲しい。
  • Macに対応してほしい。
  • いつ公開するのか?
  • 品詞が連語になってしまうのはちょっと・・・

【所感】
興味を持って聞いてくださる方が多かったのが嬉しかったし、求められている研究なのだと感じた。
ただ自分で連語リストに追加して使うのは大変な作業だということが分かったので、できる限り日本語教育の分野に近づけて行きたい。
また、形態素解析だけでなく意味までの解析が求められていることが分かった。
発表することが一番大きな名刺だという言葉は本当だった。

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山本和英,
2014/03/26 9:47
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