2種類の知識
- 言語や図などの表現によってその全てを伝達可能な知識:形式知
- 身につけているものの、表現することが難しい知識:暗黙知
目的
暗黙知を形式知化し、他の知識を組み合わせることによって新たな知識を作り出す → 暗黙知は経験の重ね合わせによって形成されている
→ 暗黙知の構成要素となった経験を言語化することにより、知識を創造する方法を提案
提案手法
情景写真へのテキスト書き込みを伴うインタビュー - インタビュイ(知識の語り手)の個人作業
与えられた課題に関して、1枚の情景写真の中の色々な箇所に着目しながら、 思いつく限りのアイディアをポストイットに書き出し、着目点に貼っていく。 - インタビュー作業
インタビュイは書き込んだ内容と因果関係を持ったストーリーを、写真の中の情報に基づいて話す。 インタビュアーはその内容をポストイットに書き出し、写真に貼っていく。
特徴:2つの制約を満たすように回答させる
- 曖昧なイメージを具体的に
- ポストイットが貼られていない領域を描写させる
→ 容易に見つからない知を発掘できる
結果
得られた状況情報の「新規性」と「影響の大きさ」を評価した。
経験の背景にある、認知されにくいが行動に影響を与える状況情報が得られたと言える。
しかし、新規性と有用性はトレードオフの関係にあり、新規性の高い情報は有用性が低い情報である場合が多い。
質問の時間
- その写真の状況を体験したことがあるかどうかで引き出せる情報量に差が生じるのではないか?
- テキスト量や単語の異なりについては調べたか?
- この結果は予測に使えるのか?分析に使えるのか?
→ 自分の知識を認識して新しい知識をつくる 専門家が人工物の挙動を予想する → 気付きが増える(例:原子力発電所)
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