長岡技術科学大学 電気系 自然言語処理研究室の平成25年度(2013年度)の研究活動の概要を報告します。
研究室構成員
研究室だより
言語学の国際会議に1件採録 (2013.12.19)来年3月に東京(国立国語研究所)で開催される国際会議 The International Conference on Practical Linguistics of Japanese (ICPLJ8) に本研究室から下記の論文1件が採録されましたのでお知らせします。
今回の論文採録は2つの点において特徴的です。まず、投稿したのが学部生の宮西さんで、学部生の研究が国際会議に採録されるのは本研究室では珍しいことです(2回目)。次に、この会議は我々が通常投稿している自然言語処理もしくは情報処理に関する会議ではなく、言語学に関する国際会議です。本研究室の論文が言語学の国際会議で採録されたのは初めてのことです。 本研究室では、研究テーマによっては今後も言語学関連の国際会議へも積極的に投稿していきたいと考えています。
学部3年生4名が研究室配属 (2013.12.3)学部3年生の伊藤 甲斐君、後藤 大明君、髙橋 寛治君、竹野 峻輔君の4名が本研究室に配属されました。昨年度は3名の配属でしたが、今年は1名多く、4名となりました。この配属によって、本研究室の学生数は14名となりました。
今後の彼らの活躍に期待したいと思います。
ROCLING2013で発表しました (2013.10.4)台湾の高雄で開催された The 25th Conference on Computational Linguistics and Speech Processing(ROCLING 2013)において、修士1年の梶原君が下記論文1件の口頭発表を行いました。
この会議は台湾で毎年開催されている自然言語処理と音声処理に関する会議で、今年は2日間の日程で高雄市の国立中山大学で開催されました。なお、右の動画は会議終了後に研究室で発表内容を再現してもらい、撮影しました。もし研究にご興味ある方は発表をご覧ください。
国際会議に1件採録 (2013.9.6)
来月上旬に台湾の高雄で開催される The 25th Conference on Computational Linguistics and Speech Processing(ROCLING 2013)において、本研究室の下記論文1件が採録されましたのでご報告します。
PACLING 2013で発表しました (2013.9.4)
東京で開催されたPACLING 2013 (Conference of the Pacific Association for Computational Linguistics)において、修士2年の真嘉比さんが下記1件の口頭発表を行いましたのでご報告します。 PACLING はアジア太平洋地域で開催される比較的小規模の国際会議で2年に1回開催されています。1993年から続いている比較的歴史のある会議で今年は東京(慶應義塾大学)で開催されました。
なお、右の動画は下記と同様に学会後に研究室で撮影しました。内容は、学会で行ったプレゼンと基本的には全く同一の時間、内容を再現してもらって撮影しました(発表時と同様に英語によるプレゼンです)。もしご興味あれば動画をご覧ください。動画で使用しているスライドはこちらのページで閲覧できます。
NLP若手の会シンポジウムで発表しました (2013.9.3)
NLP若手の会シンポジウムで修士1年の梶原君が下記のポスター発表1件を行いましたのでご報告します。
小学生の読解支援に向けた語釈文から語彙的換言を選択する手法. 今年のシンポジウムは ALAGIN と合同シンポジウムの形で開催されました。本研究室から発表するのは2年連続で、どちらも梶原君の発表です。発表では多くの方からコメントをいただき、ありがとうございました。 なお、右の動画は発表後に研究室で撮影しました。もし研究内容にご興味がありましたらぜひご覧ください。
プログラマー1名を募集します (2013.8.27)本研究室では、プログラマー1名を募集することになり、本日本学公式Webページに公募を出しました。内容は、「やさしい日本語」プロジェクトに関するシステム開発が中心で、その他様々な研究補助業務が含まれます。雇用期間は1年間限定です。多くの方々からのご応募をお待ちしております。
夏イベントその3:アドバンストコース/オープンハウス (2013.8.26-30)最後の夏イベントであるアドバンストコースとオープンハウスが8月26日~30日の5日間に開催されました。 国内6高専を対象にした本学正規授業である戦略的技術者育成アドバンストコースと、高専生をインターンとして受け入れるオープンハウスは別個のプログラムですが、本研究室では同時期、同内容で合同開催しています。今年はアドバンストコースで2名(富山高専/小山高専、ただし1名は途中辞退)、オープンハウスは3名(仙台高専2名/石川高専)を受け入れました。 課題は共に、(人手で作成した変換規則に基づく)自動翻訳システムの動作原理を理解して試作するという内容で、これをプログラミング言語 Python を使って実装しました。演習最終日には成果発表会も開催しました。
なお、アドバンストコースについてはこのページで、オープンハウスについてはこのページをご参照ください。他の学生の成果発表の様子も動画でありますのでぜひご覧ください。
追伸: このイベントから、本研究室でビデオカメラを導入しました。今後は、イベントの内容や研究内容などを動画でも発信していきたいと思います。どうぞご期待ください。
夏イベントその2:高校生講座 (2013.8.20-21)新潟県内の高校生を対象とした高校生講座が8月20日と21日の両日に研究室で開講され、本研究室では長岡工業高校の生徒8人(1名欠席)を受け入れました。 今年度から新しい研究室になった関係で今年はきれいな環境の中で高校生を受け入れることができ、生徒も気持ち良く演習ができたのではないかと思います。課題はプログラミング初心者(未経験者)を対象にした日本語プログラミング言語「なでしこ」を使って簡単なゲームを作るというもので、数当てゲームやブラックジャックなど、ほぼプログラミング経験がないにも関わらず本研究室学生の2日間の指導でみんな個性のあるゲームを作っていました。
なお、高校生講座についてはこのページでも紹介していますので興味ある方はご覧ください。本研究室では来年度も可能な限り県内高校生を受け入れたいと思います。
夏イベントその1:オープンキャンパス (2013.8.4)毎年恒例のオープンキャンパスが8月4日の日曜日に開催されましたのでご報告します。当日は午後から時々雨模様の中、今年も大学、研究室共に多くのお客様にお越しいただきました。どうもありがとうございました。 本研究室では毎年学部4年生を中心に企画・運営をしてもらっています。今年もパネル展示とデモ展示を電気棟1階(食堂の向かい)のとても目立つ部屋で展示を行いました。 本研究室では今後も毎年オープンキャンパスに参加して、少しでも多くの皆様、特に高校生や高専生とそのご家族の方々に本研究室の研究内容を知っていただき、興味を持っていただけるよう努力していきます。
なお、オープンキャンパス当日の写真はこのページでも紹介していますので興味ある方はご覧ください。
追記(2013.11.28) 今年度の本研究室見学者数は、全学約60研究室のうち2番目に多かったことが分かりました。また、大学が参加者に調査、集計したアンケート結果では、本研究室公開は「良かった」20人、「まあまあだった」3人、「難しかった」3人、「物足りなかった」1人という結果でした。見学いただいた皆様、どうもありがとうございました。
国際会議に1件採録されました (2013.6.17)東京で9月上旬に開催されるPACLING 2013 (the Conference of the Pacific Association for Computational Linguistics)に本研究室から下記の1件の論文が採録されましたのでご報告します。本研究室今年度最初の国際会議の採録になります。
本研究室では今後も継続的・積極的に国際会議への投稿を行っていきます。
研究会で2件発表しました (2013.6.15)
新しい研究室に引越ししました (2013.6.3)今年度より新しい研究室に移動することになり、5月中に約1カ月をかけて研究室の引越しを行いました。旧研究室は電気2号棟5階にある552, 553, 567号室の3部屋から構成されていましたが、新研究室は電気1号棟の4階416号室(教員室群の反対側)の1部屋になりました。部屋数としては減りましたが使用面積は新旧でほとんど同じであり、つまり旧3部屋分の広さの大部屋を使うことになりました。
引越しは大変でしたが、今回の引越しによって様々なレイアウトが可能になったという意味で以前よりも便利になったと考えています。本研究室は今回の引越しを一つのきっかけとして新たな気持ちで研究活動を行っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
NLC研究会に2件の発表申し込み (2013.4.10) 電子情報通信学会言語理解とコミュニケーション研究会が6月に筑波大学で開催する研究会(思考と言語(TL)研究会と共催)に、本研究室から下記の2件の発表を申し込みましたのでご報告します。
- 用言等換言辞書を用いた換言結果の考察
- 質問意図によるQAサイト質問文の自動分類
この研究会は山本が委員長を努める学会研究会で、研究をまとめるタイミングとして最善なので発表を行うことにしました。前者の研究は3月に言語処理学会年次大会で山本が発表した内容の続きで、後者の発表は今回初めて外部発表する内容となっています。発表スライド等の内容は、当該発表終了後に本サイトにおいて紹介します。
外部発表
著書 国際会議 - Yuki Miyanishi and Kazuhide Yamamoto. Developing User-friendly and Customizable Text Analyzer. The International Conference on Practical Linguistics of Japanese (ICPLJ8), pp.172-173 (2014.3) [原稿] [ポスター] [動画]
- Ai Makabi and Kazuhide Yamamoto. Computing Word Similarity between Nouns using Common Sense Knowledge. The International Conference On Natural Language Processing and Cognitive Computing (ICONACC 2014), no page numbers (2014.3) [Paper] [動画]
- Tomoyuki Kajiwara, Hiroshi Matsumoto and Kazuhide Yamamoto. Selecting Proper Lexical Paraphrase for Children. The 25th Conference on Computational Linguistics and Speech Processing (ROCLING 2013), pp.59-73 (2013.10) [Paper] [Slide] [解説]
- Ai Makabi, Hiroshi Matsumoto and Kazuhide Yamamoto. Automatic Selection of Predicates for Common Sense Knowledge Expression. Proceedings of the Conference of the Pacific Association for Computational Linguistics (PACLING 2013), no page numbers (2013.9) [Paper] [Slide] [解説]
研究会
- 梶原智之, 山本和英. 小学生の読解支援に向けた語釈文から語彙的換言を選択する手法. NLP若手の会 第8回シンポジウム, (発表23) (2013.9) [原稿] [ポスター] [動画]
- 吉倉孝太郎, 山本 和英. 用言等換言辞書を用いた換言結果の考察. 信学技報, vol. 113, no. 83, NLC2013-11, pp. 57-62 (2013.6) [原稿] [スライド] [解説]
- 林 秀治, 山本 和英. 質問意図によるQAサイト質問文の自動分類. 信学技報, vol. 113, no. 83, , NLC2013-10, pp. 51-56 (2013.6) [原稿] [スライド] [解説]
年次大会 - 山形 祐輝, 山本 和英. 普通名詞換言辞書の構築. 言語処理学会第20回年次大会, pp.7-10 (2014.3) [原稿] [ポスター] [動画]
- 松田 真希子, 森 篤嗣, 川村 よし子, 庵 功雄, 山本 和英, 山口昌也. 二格深層格の定量的分析. 言語処理学会第20回年次大会, pp.516-519 (2014.3) [原稿] [ポスター]
- 岡田 正平, 山本 和英. 動詞意味類型の曖昧性解消に向けた格フレーム情報との関連調査. 言語処理学会第20回年次大会, pp.524-527 (2014.3) [原稿] [ポスター] [動画]
- 林 秀治, 山本 和英. 保険関連文書を対象とした文章校正支援のための変換誤り検出. 言語処理学会第20回年次大会, pp.618-621 (2014.3) [原稿] [ポスター] [動画]
- 真嘉比 愛, 山本 和英. 大規模常識知識ベース構築のための常識表現の自動獲得. 言語処理学会第20回年次大会, pp.682-685 (2014.3) [原稿] [スライド] [動画]
- 梶原 智之, 山本 和英. 文脈の多様性に基づく名詞換言の提案. 言語処理学会第20回年次大会, pp.769-772 (2014.3) [原稿] [スライド] [動画] [質疑応答]
- 竹野 峻輔, 松田 真希子, 梶原 智之, 山本 和英. 機械学習を用いたニ格深層格の自動付与の検討. 言語処理学会第20回年次大会, pp.1011-1014 (2014.3) [原稿] [スライド] [動画] [質疑応答]
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